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病理診断の現場をご紹介!在籍するスタッフとその役割とは?

「病理診断」と聞くと、どのような現場を想像するでしょうか?顕微鏡と向き合いながら、個人個人が作業を黙々と行う…というイメージが強いかもしれません。
しかし、実際の現場では、専門スタッフ同士のコミュニケーションやチーム意識が欠かせません。この2つと責任感、そして正確かつ丁寧な検査があるからこそ病理診断が可能なのです。
今回は、主に病理診断の現場に在籍するスタッフとその役割について、詳しくご紹介いたします。

病理診断に必要な在籍スタッフを詳しくご紹介します!

病理診断の現場には、複数の専門スタッフが在籍しています。いずれも国家資格を持った技師、検査士、医師達です。スタッフ同士が連携し、的確で正確な検査と診断を行っていくことが、病理診断の要となります。この項目では、病理診断に必要な在籍スタッフについて、詳しくご紹介いたします

臨床検査技師

臨床検査技師は、医師の指示のもと様々な臨床検査を行う技師です。
主に「検体検査」と「生理機能検査」の2種類に分けられ、どちらも患者様の身体の状態を客観的に評価するために行われます。

1.検体検査

患者様の身体から採取した検体を検査することです。一般的には、血液や細胞等の検査を行い、患者様の身体に異常がないかどうかを確認します。患者様の健康状態を把握する上で欠かせない検査です。
さらに、検体検査でも複数に分類され「血液検査」「病理検査」「輸血検査」があり、血液検査は貧血や炎症の検査、病理検査はがん細胞等の有無の検査、輸血検査は血液型や輸血製剤の検査が行われます。

2.生体検査

生体検査は、患者様の身体を直接検査します。心電図検査や脳波検査、MRI検査等が生体検査に該当します。患者様に直接触れることで、身体の機能が正常に機能しているかどうかを調べるのが主な検査の特徴です。

細胞検査士

日本では約6000人が所持している資格です。人の組織である「細胞」を検査し、病気の原因となる細胞や病原体を発見します。特にがんの早期発見や治療において重要だといわれています。
この検査は、元々医師が行っていました。しかし、医学の発展と共に病名や検査方法が多様化し、医師だけでは対処できなくなったため「検査専門の技師」として細胞検査士が生まれ、1969年から細胞検査士の認定が行われています。
また、細胞検査士は上級資格として「国際細胞検査士」という資格があり、この資格を持っていると海外でも細胞検査士として働くことができます。
国際細胞検査士になるにはいくつかの条件がありますが、今後の医療や国際化にも対応できる有効な資格として昨今注目されています。

病理専門医

病理医は、患者様と直接コミュニケーションを取ることはほとんどないものの、専門性やあらゆる病気に精通する幅広い知識が必要とされる医師です。
病理医になるための門は非常に狭く、医師の国家資格はもちろんのこと、医療現場での研修や死体解剖資格、病理診断歴3年以上かつ5000件以上、迅速病理診断50件以上等、多くの条件を満たした上で、病理医専門医の試験に合格しなければなりません。条件を全て満たすためには、最短でも5年かかり、臨床現場に立ちながら学会で論文を発表するなど、高く豊富な知識と専門性が求められます。
病理医は、基本的に3つの仕事があります。

1.生検組織診断

手術や内視鏡などによって採取された組織を顕微鏡で観察し病理診断を行います。
切除された組織がどんな性質を持ち、今後どうなっていく可能性があるかなど、的確な判断が求められます。

2.細胞診断

注射器や検尿などで集めた細胞の性質を顕微鏡で調べ、診断します。
子宮がんや乳がんといった病気に使われることの多い診断方法です。

3.病理解剖

亡くなられた患者様のご遺族の了承を得た後、遺体を解剖して病変の進行具合や投薬の効果などを検証していくものです。近年は特にがんの治療において診断を求められる機会が多く、病理解剖により今後の治療薬の開発や治療に生かされていきます。

病理診断には「責任感」と「チーム意識」が非常に大切です

病理診断は患者様の人生そのものを決めてしまうことも多く、非常に正確でシビアな判断が求められます。責任感だけではなく、患者様の状態を客観視できるかも非常に重要です。
また、臨床検査技師や細胞検査士が提示したデータに基づいて病理医が診断を行い、それが治療へとつながっていくため、正確なデータが提供できているかも常にチェックしていく必要があるでしょう。
最後に、病理診断は決して一人ではできません。そのため「チーム医療」という考え方が必須で、「チーム意識を持ってそれぞれの役割が果たせているか」も業務として重要視されるポイントです。

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