「オンコロジー(腫瘍学)」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。腫瘍やがんに非常に深く関わる学問の言葉で、これがなければがんに関することは何一つ解明できないとまでいえる重要なジャンルです。
そこで、今回はあまり知られていない、オンコロジーに関する詳細や、病理診断とどんな関係があるのかについてまで、幅広くご紹介いたします。
オンコロジー(Oncology)は日本語で「腫瘍学」と呼ばれるもので、ガンに関する研究や診断、治療、予防の専門分野です。がんは異常な細胞の増殖と腫瘍の形成を特徴とする疾患であり、胃がん、大腸がん、咽頭がん、子宮がん、乳がん等様々な種類と進行段階があります。がん専門医のことを「オンコロジスト」と呼び、がんのプロセスを深く理解し、患者に対する最適な治療法を提供するために、専門的な知識とスキルを持つがんのエキスパートです。
オンコロジーには様々な側面を持ちます。以下に、その側面について詳しくご紹介いたします。
分子標的療法はがん細胞だけをピンポイントで狙い撃ちするため、大きな副作用を出さずにがんを抑える効果が期待されていましたが、ある程度の副作用は出てしまうことがわかってきています。
新しい治療法や薬剤の効果、安全性等を調べるために、患者の了承を得た上で臨床試験が実施されます。
患者はこれらの試験に参加することで、最新の治療法を試せるというメリットがあります。
「精密医療」とは、「それぞれの患者個々人に合った最適な治療を行う医療」のことを指します。しかし、「患者個々人に合った治療を選ぶ」ことは非常に難しいことでもあります。患者は一人一人体質が異なり、同じ臓器のがんでも患者によって原因となる遺伝子異常が違う場合も多いのです。
そこで、高速かつ安価に遺伝子を解析できる機器を使用し、遺伝子に基づいた治療を行っていくことも、オンコロジーの1つとされています。
がん患者とその家族に対する心理的、社会的、栄養的なサポートを提供し、生活の質(Quality of life=QOL)を向上させるのに役立ちます。
このように、オンコロジーはがん患者の生存率や生活の質を向上させるための新たなアプローチ法が常に開発されています。がんに対する早期診断はもちろん、最新の治療法へのアクセスは、がん患者の治療と生活において極めて重要な要素なのです。
病理診断とオンコロジーは、がんの診断や予後評価、治療計画の策定等において密接な関係があります。まず、病理診断はがんの診断の基礎です。患者から採取された生検組織やサンプルを病理医が詳細に観察することで、がん細胞の発見や特徴の確認ができます。また、病理診断はがんの進行度を調べるのにも役立ち、がんが周囲の組織やリンパ節に広がっているかどうかを判断し、いわゆる「ステージ判断」を行います。ステージ判断は、治療計画の指針となるため、重要な判断材料です。
このように、がんの「確定診断」にもなる病理診断は、オンコロジーにとっても重要な要素となります。
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