病理検体は患者様の身体の一部から採取した組織で、非常に繊細なものです。また、何回も検体を取れることも少ないため、取り扱いには十分注意しなければなりません。また、患者様の個人情報や輸送方法等、他にも気をつけていただきたい点がいくつかあります。
そこで、今回は病理検体の取り扱いについて、患者様の個人情報や病理解剖を行う際に気をつけたい事項、さらには弊社大阪パソロジーセンターが行っている病理学検査についても詳しくご紹介いたします。
病理検体は「患者様の一部」と表現されることがあるほど繊細な取り扱いが必要だといわれています。検体そのものはもちろんのこと、患者様自体にも配慮が必要です。
どのような取り扱いや配慮が必要なのかを、この項目でご紹介いたします。
病理検体を採取した患者様の個人情報保護は、医療者に課せられた義務です。特に近年はIT技術の普及により情報漏洩が容易になっている部分があるため、関係者全員で意識し遵守する必要があります。
社団法人日本病理学会では「症例の報告における個人情報の記述に関する指針」として、以下の7項目を発表しています。
(参考URL:https://pathology.or.jp/jigyou/shishin/guideline-20011126.html)
検体は乾燥や変性を防ぐためにも、できる限り迅速にホルマリン系固定液を用いて固定することが推奨されています。ホルマリンで固定した後の冷蔵保管は避けて下さい。固定が進まず、細胞が変性する可能性があります。
また、細胞診検査におきましては湿潤固定や乾燥固定、LBC固定等、細胞によって固定方法が異なります。
詳しくは、弊社までお問い合わせ下さい。
病理検体の輸送は「メディカル輸送」を行っている業者に依頼すると内容の破損や変性を防げ、安全に検査機関まで輸送が可能です。
メディカル輸送では、細かな温度管理や受け渡し時の照合作業等も合わせて行ってくれるため、非常に便利です。もちろん一般の輸送でも可能ですが、破損リスクや温度調整が必要な検体の場合等は、メディカル輸送に依頼した方が安心といえるでしょう。
弊社リバース大阪パソロジーセンターでは、担当者が検体と申し込み票を確認して受託いたしますので、安心してご依頼下さい。
病理検体の一種として「病理解剖」があります。病理解剖とは、病気のために亡くなられた患者様のご遺体を解剖し、臓器や細胞、組織等を直接観察して詳しい医学的検討を行うことです。これにより、患者様が亡くなった原因や生前はどのような状態だったのかが明らかになり、診断が本当に正しかったのかという妥当性や治療にどのような効果があったのか検証につながります。総じて、医学の大きな発展につながる貢献となるのです。
しかし、病理解剖の際には患者様やそのご家族の人道・倫理・宗教といった「倫理的課題」を無視して行われるべきではありません。
病理解剖の意義をしっかりご家族に理解していただくこと、説明はなるべく平易な言葉で、納得がいくまで十分に説明された後、同意書への署名を依頼するのが双方にとって合意の得られる病理解剖となるでしょう。
弊社リバース大阪パソロジーセンターでは、病医院様からの検査を始め、大学及び企業の研究施設等から病理学検査をご依頼いただいております。また、淀屋橋クアトロアールクリニックと連携することで、連携病理診断や術中迅速診断もご利用いただけます。
弊社で行っている検査内容は以下の通りです。
他にも至急予約検査として、至急生検組織検査・術中迅速診断を提供しております。
検査結果のご報告は
がございます。
様々なニーズにお応えしながら、丁寧な病理学検査を実現しております。
病理検体を用いた病理学検査をご希望の歳には、ぜひ弊社リバース大阪パソロジーセンターにご相談下さい!