Just another WordPress site

組織診(生検)とは?検査の種類と方法について解説

組織診とは?検査の種類と方法について解説

女性特有の疾患である「子宮頸がん」や「乳がん」の検診で異常が見つかった場合「精密検査として組織診(生検)を行いましょう」といわれることがあります。検査では主に細胞診が行われ、さらなる精密検査の一環として、組織診が行われます。この2つは似ている単語ですが、非常に大きな違いがあります。

そこで、今回は、組織診(生検)とは一体何か、痛みや出血はあるのか、なぜ細胞診と組織診の2つが必要なのかについて、詳しくご紹介いたします

 組織診とは?

組織診とは、細胞で構成されている「組織」を採取し、顕微鏡で詳しく調べる検査のことを指します。

別名「生検(せいけん)」とも呼ばれる検査方法で、以前は外科的(切開)生検という、皮膚を一部切開して採取する方法が主に使われていました。しかし、現在は切開をする必要はなく、特殊な針を使用して病変の一部を採取(吸引)する方法がスタンダードになっています。

組織診の種類には主に3種類あり、それぞれ詳しく紹介していきます。

 針生検

超音波(エコー)等で病変部分の位置を確認しながら、太さ約2mmの針を病変部に刺し、取り出します。そこで採取した組織から、がん細胞なのかどうか、さらにはどのような特徴をもつがんなのかを調べる方法です。

吸引式組織生検

吸引式組織生検で使われる針は、4mmと針生検に比べてやや太く、特殊な溝があります。刺した針の先端が開いており、そこから病変の一部を吸引することで組織が針の溝に入っていき、最終的には針の中を通り、外へ取り出される仕組みです。

吸引式組織生検はマンモグラフィあるいは超音波で病変部分を映しながら組織を採取する方法がベーシックで、石灰化(乳腺の中にあるカルシウムの固まり)のみの病変を調べる場合には、マンモグラフィを使用します。それ以外は、超音波で採取を行うケースが一般的です。場合によってはMRIで映しながら組織を採取することもありますが、どの方法をとっても吸引式であれば針生検より多くの組織を採取できるため、診断結果の確実性が高い組織診と言えるでしょう。

補足として、針生検・吸引式組織生検のどちらの方法も、採血で使われる程度の細い針で局部麻酔を施してから、生検のための太い針を刺していくため、痛みはそれほど強くありません。

また、検査の所要時間も15分~30分と短期間なので、多くの場合、大きな合併症等が無ければ翌日から日常生活に戻ることが可能です。

外科的生検

外科的生検は、メスで病変部分の一部または全部を切り取り、顕微鏡で採取した組織を調べる検診です。近年は針生検がスタンダードですが、針による組織診で病変部分の診断がつかない場合、外科的生検が行われることがあります。

組織診の結果とMRI等の画像診断を総合し、最終的にがんであるかどうかを判断します。

最初から組織診を行わない理由は?

「検診では細胞診、確定診断には組織診」というのがセオリーですが、なぜ最初から組織診を行わないのか?と疑問に思った方もいらっしゃるでしょう。

最初から組織診を行わない理由は、2つあります。具体的な内容をご紹介いたします。

検査に時間がかかる

細胞診は該当する場所を擦るだけですが、組織診は病気か疑わしい場所を探して針を刺し、場合によっては切り取ることで組織を採取するので、検査に時間がかかります。

そのため、健康診断のような検診には、組織診は適さないといえるでしょう。

患者にある程度の負担がかかる

細胞診が擦る検査であるのに比べ、組織診は簡単にいうと「削る」必要があるため、局部麻酔をしてもある程度の痛みは感じます。また、少量とはいえ出血することも多く、止血処理による負担は拭えません。

このような特徴から、「症状の自覚がない方の中から、がんの疑いがある方を見つけることが目的」の場合には、細胞診が適しています。細胞診を行った結果、「異常な組織」が存在する可能性がある場合のみ、組織診を行うといった流れとなります。

織診のことならリバース大阪パソロジーセンターにお任せ下さい!

弊社リバース大阪パソロジーセンターは、組織診等の病理学的検査を主に行う検査センター(大阪市登録衛生検査所第40号)です。

病医院様からの検査委託を始め、大学及び企業の研究施設等からの様々なご要望に対し、経験豊富なスタッフがフレキシブルに対応しております。また、淀屋橋クアトロアールクリニックと提携しておりますので、連携病理診断・術中迅速病理診断もご利用いただけます。

連携病理診断には、医療支援クラウドサービス「LOOKREC」を利用しています。LOOKRECは検査画像を中核とした医療機関・患者様向けの医療支援クラウドサービスです。高いセキュリティを保持し、検査画像や報告書をいつでもどこでも閲覧できる体制が整っています。

組織診のことなら、ぜひリバース大阪パソロジーセンターにご相談下さい。