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高濃度ビタミンC点滴とは?目的や効果についてご説明

新型コロナウィルスの影響もあり、昨今多くの方が「免疫力」に注目が集まっています。ご自身の身体の免疫力を高めることは、ウィルスによる感染症を始めとした様々な病気に対して有効です。
今回ご紹介する高濃度ビタミンC点滴療法は、この免疫力を高めることに長けている療法の1つです。他にも疲労回復や美肌効果、ガンの予防効果等が期待できます。
このコラムでは、高濃度ビタミンC点滴療法の詳細や効果、また高濃度ビタミンC点滴療法を受ける際に必須とされているG6PD欠損症検査について詳しくご紹介いたします。

多くの病院が取り入れている「高濃度ビタミンC点滴療法」について

昨今、多くの病院が取り入れている「高濃度ビタミンC点滴療法」ですが、実際にはどういったものなのでしょうか。その概要や歴史、効果について詳しくご紹介いたします。

高濃度ビタミンC点滴療法とは

高濃度のビタミンCを点滴することにより、心身の健康増進や免疫力を高める効果を持つ療法です。通常、ビタミンCはサプリメント等で経口摂取(口から飲むこと)が多いのですが、直接点滴で身体に入れることにより、経口摂取よりもはるかに多いビタミンCを取り込むことができます。
風邪の予防からがんの予防・抑制等様々な効果が期待できる、画期的な点滴療法です。

高濃度ビタミンC点滴療法の歴史

高濃度ビタミンC点滴療法を確立させたのは、ライナス・C・ポーリング博士です。量子化学や生化学の分野で有名な博士で、ノーベル賞を単独で2回の受賞歴があるという数少ない人物でもあります。
博士は1960年の後半頃からビタミンCが人体にどのような影響を及ぼすかの研究を始め、1日一定量以上のビタミンCを摂取すると風邪やガンを予防できるとし、ビタミンCを静脈内に投与することでガン患者の生存率が延長することを学会に発表しました。しかし、アメリカの権威ある医療機関が「ビタミンCに抗ガン剤作用はない」と否定したことにより、高濃度ビタミンC点滴療法はここから数十年、忘れ去られることになります。
再び脚光を浴びたのは2004年です。アメリカの国立衛生研究所や国立癌研究所、米国食品医薬品局の科学者達によりビタミンCの研究が始まり、2005年に学会誌で高濃度のビタミンCがガンに効果的であることを発表、これに続き2005年、2007年、2008年と相次いで高濃度ビタミンC点滴療法の効果が有効である症例が発表され、日本でも取り入れる病院が増加しました。現在アメリカでは約1万人、日本では約100人の医師が高濃度ビタミンC点滴療法を行っています。日本ではガンの予防的効果の他にも、疲労回復や美肌効果、ストレスによる体調不良等にも使われています。

人はビタミンCを体内で作れない?!

地球上のほとんどの生物は体内でビタミンCを合成することができますが、人間は進化の過程でこの機能を失っています。そのため、現代でもできるだけ食事から摂取することが推奨されています。
しかし、ストレスが過重にかかる社会環境では、慢性的にビタミンCが不足しています。ビタミンCは皮膚や血管の老化を防いだり、体内の抗酸化力、免疫力を高める力があります。もちろん、サプリメント等も有効ですが、高濃度ビタミンC点滴療法を受けて体内のビタミンC濃度を高めることにより、ガンの予防や体調不良の改善、ストレスの緩和等に大きな効果を発揮するでしょう。

高濃度ビタミンC点滴療法の効果

高濃度ビタミンC点滴療法は、以下のような効果があるとされています。

・美肌、美白効果
メラニンの生成を抑制したシミを予防し薄くする他にも、コラーゲンの合成を助けて肌のハリやツヤを改善し、毛穴を引き締めます。

・免疫機能の向上
身体の様々な要素を酸化させる「活性酸素」を除去し、白血球やマクロファージの機能を高めて免疫力を上げます。風邪をはじめとした様々な病気の予防に有効です。
その他にも抗ガン機能を持つインターフェロンの活性化、産生を促し、ガンの予防へとつなげます。

・心身の健康増進
高濃度ビタミンC点滴療法には、高いストレス抑制効果があるとされています。他にも代謝をうながして脂肪を燃焼しエネルギーを作り出す、慢性疲労の回復等、心身の健康増進に役立ちます。

高濃度ビタミンC点滴療法には「G6PD欠損症検査」が必須です

高濃度ビタミンC点滴療法は多くの効果があり、取り入れる病院も増えてきています。ただし、高濃度ビタミンC点滴療法を受ける際には、必ず「G6PD欠損症検査」と呼ばれる検査が必要です。
なかなか聞き慣れない言葉ですが、どのような検査なのでしょうか。この項目で詳しくご紹介いたします。

「G6PD欠損症検査」でわかること

「G6PD」は「グルコース6リン酸脱水素酸素」の略で、赤血球内にある酵素です。この酵素が先天的に欠乏している状態で高濃度ビタミンC点滴療法を受けると、重度の溶血性貧血を起こすことがあります。
この合併症をあらかじめ防ぐために、「G6PD欠損症検査」と呼ばれる検査を行います。赤血球内のG6PDを測定し、G6PD欠損症ではないと判明すれば、安心して高濃度ビタミンC点滴療法を受けられます。

弊社リバースIVC分析センターは、G6PD欠損症検査を専門に行う検査センターです

弊社リバースIVC分析センターでは、G6PD検査キットを点滴療法研究会と共同開発し、医療機関等に提供しています。G6PD欠損症検査において、日本で最も豊富な統計データと高い精度を有する検査会社です。また、G6PD活性単位をプラス・マイナスで記載するのではなく数値を測定し、診断医による安全性を示すための診断書を提供しております。
高濃度ビタミンC点滴療法を行う際のG6PD欠損症検査は、ぜひ弊社リバースIVC分析センターにお任せ下さいませ。
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