Just another WordPress site

病理医不足を解決する「連携病理診断」をご紹介

近年、深刻な「病理医不足」が問題視されています。特に手術中に検査を行う「術中迅速病理診断」において、病理医は欠かせない存在です。
しかし、様々な事情から病理医が減ってきており、病理診断において新たな切り口からのアプローチが必要とされてきています。
そこで、今回はあまり聞き慣れない「病理医」の仕事内容や、病理医不足を解消する「連携病理診断」について詳しくご紹介いたします。

あまり聞き慣れない「病理医」とは?

不足しているといわれている病理医ですが、実際にはどのようなことを行っているのでしょうか。病理医の定義や仕事内容、少ないとされている病理医の現状についてご紹介いたします。

病理医の定義

病理医(pathologist)とは、その名の通り「病理学」を専門にする医師です。他の医師と同様に大学の医学部を卒業し、医師国家資格に合格して医師免許証を持ち、患者に医療行為を施すことが法的に許されています。しかし、あまり表だって患者様とやり取りをしたり、直接患者様と接触する機会はあまりありません。その理由は、病理医の専門的分野が大きな理由です。
病理医が専門とする「病理学」は、三本の柱で成り立っています。

  • 病気で異常になっている箇所(病変部)を目で見て(肉眼的観察)
  • 顕微鏡でさらに詳しく観察し(顕微鏡的観察)
  • どういう状態なのかを論理的に記述する

つまり、病理医は病変部の異常を見つけ、病気の診断(病理診断)をする医師であるため、患者様と直接対話することが少ないのです。
そのため、今までは病理診断は標榜(ひょうぼう・診療科名を公表すること)できませんでしたが、平成20年4月1日より「病理診断科」として、内科や小児科と同じく標榜科の1つとなりました。
病理医が正しい病理診断を行うことで、その病気の原因や診断、検査、経過、治療等が正確に行えます。
これからの医療にとっても、非常に必要とされている専門医といえるでしょう。

マンパワーが足りない?!病理医の現状

現在、新型コロナウィルスの影響もあり、慢性的な医師不足が大きくマスコミに取り上げられています。特に不足しているのは小児科医、産婦人科医、麻酔科医ですが、病理医の数はこれらの医師よりももっと少ない現状があります。
全国の病理専門医の数は2200名程度で、全人口に対する病理専門医の割合は0.0016%と非常に少なく、全医師数の中でも病理専門医の割合は0.76%となっております。
この少ない病理医が全ての病理診断を担い、さらに学生や臨床研修医の教育にもあたっている、という深刻な状況です。
病理医が不足すると、病気の診断や有効な治療方法の発見が遅れるだけではなく、治療期間が長引く、また治療方法が制限されるといった問題がでてきてしまいます。
また、大きな病院でも病理医が数名という現状もあり、今後さらに減っていくことが予見されています。

病理医不足で困難な術中迅速病理診断を「連携病理診断」で解決する

病理医が不足しているために充実した医療が受けられないことは多くあります。その中の大きな1つが「術中迅速病理診断」ができない、という点です。
ここからは、術中迅速病理診断とは一体どういったものなのか、さらには弊社リバース大阪パソロジーセンターが行っている「連携病理診断」ついて詳しくご紹介いたします。

術中迅速病理診断とは?

手術中に患者の患部から切り取って採取した病変部に対し、その場でされる病理診断を「術中迅速病理診断」と呼びます。
採取した病変が腫瘍なのかそうでないのか、良性であるか悪性であるか、腫瘍の転移や体内に病変の取り残しはないか等について病理医が迅速に調べ、適切な手術方法を選択していくことで患者様の負担を減らしていく手法です。
手術における必須項目ではありませんが、術中迅速病理診断の結果に応じて適切な手術範囲や手術方法が決定できること、また病変部位の取り残しがないかを確認することは患者様の身体的・精神的負担の軽減につながります。さらに手術の回数を減らすことで医療費の抑制にもつながり、非常に大きなメリットがある手法といえるでしょう。

弊社リバース大阪パソロジーセンターでは「連携病理診断」を行っています

病理医が不足し、今後も減り続けていく中で、弊社リバース大阪パソロジーセンターでは、検査センターや病院・診療所の病理診断支援を行い、サポートする体制を整えています。
衛生検査所「リバース大阪パソロジーセンター」と、病理診断科を標榜する保健医療機関「淀屋橋クアトロアールクリニック」の提携により、迅速な連携病理診断が可能です。
病理医や検査技師が不在、または少なくてお悩みの際には、ぜひ病理診断の受託をご利用下さい。

まとめ:病理医の不在にお悩みなら「連携病理診断」がお勧めです!

弊社リバース大阪パソロジーセンターは、衛生検査所として、病医院様からの検査委託を始め、大学及び企業の研究施設等からの様々なご要望に対し、よりフレキシブルに対応いたします。また、淀屋橋クアトロアールクリニックと提携して行う連携病理診断・術中病理診断も大変好評です。
病理医の不在にお悩みの際には、ぜひ「リバース大阪パソロジーセンター」までぜひご相談下さい。

株式会社リバース大阪パソロジーセンターについて詳しくはこちら
お問い合わせはこちら