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高濃度ビタミンC点滴をG6PD欠損症の方が受けられない理由を解説

近年、健康維持や免疫力向上のために高濃度ビタミンC点滴療法が注目されています。しかし、G6PD欠損症と呼ばれる疾患をお持ちの方は受けることができません。それはなぜなのでしょうか。
今回は高濃度ビタミンC点滴療法の効果と、G6PD欠損症の方が高濃度ビタミンC点滴療法を受けられない理由について詳しくご紹介していきます。

高濃度ビタミンC点滴とは?

「高濃度ビタミンC点滴」とは、通常の点滴に含まれる量より何十倍も多いビタミンCを直接体内に入れる(点滴する)ことで、抗酸化作用や免疫力向上、肌の老化防止、疲労回復やストレスの緩和等の効果が期待できる療法です。元々はがん治療の代替治療としてアメリカで研究されていたものですが、ビタミンCは心身に様々な良い効果があることから、多くの医院・クリニックが取り入れるようになりました。
ここでは、高濃度ビタミンC点滴療法がどのような症状に効果があるのかをご紹介いたします。

抗酸化作用・活性酸素を抑制する

近年「身体のサビを防ぐ」という言葉を耳にすることが増えてきました。身体のサビを防ぐ「抗酸化作用」が身体にとって非常に重要だとわかってきたのです。
身体のサビの原因となるのが「活性酸素」です。活性酸素は殺菌力が強く、体内では細菌やウイルスを撃退する役目をしていますが、この活性酸素が増えすぎてしまうと正常な細胞や遺伝子も攻撃してしまい、老化や心臓病、がん等の生活習慣病を誘発することがあります。
ビタミンCには抗酸化作用があり、活性酸素を素早く除去する力を持っているため、ビタミンCを取り入れることで、身体の酸化を防ぐことができるのです。

免疫力の向上

ビタミンCは体内のウィルスや病原菌を取り除く血液細胞の1つである「白血球」の機能を強化し、免疫力を向上させます。
風邪やウィルスによる感染症を予防して、健康な身体作りや維持に役立ちます。

美肌・美白効果

高濃度で点滴されるビタミンCは、シミの原因である「メラニン色素」の生成を抑制する効果もあります。これから初夏にかけて太陽から降り注ぐ紫外線はどんどんと増え、肌が紫外線を浴びることでメラニン色素が生成されます。ビタミンCはメラニンを作る色素を抑制する効果があり、シミの予防や改善が期待きます。
また、肌にハリや弾力を与えるのにも、高濃度ビタミンC点滴療法は効果的です。ビタミンCはコラーゲンの生成を促し、肌にハリや弾力、ツヤを与えます。また、皮脂の分泌を抑制するので、ニキビ予防にも効果的です。

疲労回復・ストレス緩和

抗酸化作用を高濃度ビタミンC点滴で促進することにより、疲労の回復を早めます。また、ストレスはビタミンCを大幅に消費するため、活性酸素が体内に溜まりやすくなり、血流悪化の原因となります。ビタミンCを積極的に摂取することでストレスの緩和にもなり、身体への悪影響を最小限に抑えられます。

がん予防

近年、ガン予防に高濃度ビタミンC点滴療法が注目されています。ビタミンCの抗酸化作用はがん細胞の発生を抑え、予防につながるとされています。

G6PD欠損症の方が高濃度ビタミンC点滴を受けられない理由は?

様々な良い効果があり、多くの医院・クリニックが取り入れている高濃度ビタミンC点滴療法ですが、なぜG6PD欠損症の方はこの療法を受けられないのでしょうか。G6PD欠損症についての詳細を交えながら詳しくご紹介いたします。

G6PD欠損症とは?

「G6PD」とは「グルコース6リン酸脱水素酵素」の略で、血液中にある赤血球機能を維持する上で非常に重要な酵素です。しかし、日本人の約0.1~0.5%の方がこのG6PDが少ないまたは機能が不十分であるとされています。このことを「G6PD欠損症」と呼び、疾患の一つとしてとらえられています。
一度発症すると赤血球が破壊され「溶血性貧血」が体内で起こります。症状としては、めまいや立ちくらみ、動悸、息切れ、身体のだるさ(倦怠感)等があります。症状が悪化すると輸血をする必要があり、最悪の場合には命にかかわることにもなります。

G6PD欠損症の方が高濃度ビタミンC点滴を受けられない理由

G6PD欠損症は日常生活をするのに影響はありませんが、発症の原因として高濃度ビタミンC点滴などの薬剤投与や感染症、手術、ソラマメの摂取があることが知られています。
特に高濃度ビタミンC点滴では高確率での発症が確認されており、G6PD欠損症が判明した場合は高濃度ビタミンC点滴が受けられません。
ビタミンCは血管内に入ると過酸化水素水を生成します。赤血球にあるG6PDが欠損していると、この過酸化水素水の作用により赤血球の膜が壊れ溶血してしまいます。これが原因で貧血を起こしてしまうため、G6PD欠損症の方は高濃度ビタミンC点滴を受けられないのです。

高濃度ビタミンC点滴療法が受けられるかどうか、詳しい内容は医療機関にご相談するようにしてください。

まとめ:安全に高濃度ビタミンC点滴療法を受けるため、検査が不可欠です

弊社IVC分析センターでは、高濃度ビタミンC点滴療法のために必要なG6PD欠損症検査を積極的に行っています。専用の検査キットを点滴療法研究会と共同研究で開発し、医療機関に提供しています。
また、現在G6PD欠損症検査について最も豊富な統計データと高い精度を有する検査会社です。
G6PD欠損症の検査を行う際には、ぜひ株式会社リバースIVC分析センターにご相談下さい。

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