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G6PDとは?G6PD欠損症の症状・検査・診断・治療法を解説

高濃度ビタミンC点滴療法を行う際に必須とされている検査が、今回ご紹介する「G6PD検査」です。この検査はG6PD欠損症かどうかの検査を行い、点滴療法を行っても安全かどうかを確認するものです。
しかし、「G6PD欠損症」という言葉自体聞いたことがない、という方も多いのではないでしょうか。
そこで、今回はG6PD欠損症の症状や検査、診断、治療法についての解説と、弊社IVC分析センターが行っているG6PD欠損症検査について詳しくご紹介いたします。

G6PD欠損症について

そもそも、G6PD欠損症とはどのような疾患でどのような症状があるのでしょうか。なかなか聞き慣れないG6PD欠損症について、治療法も交えて詳しくご紹介いたします。

G6PD欠損症とは?

G6PD欠損症とは、血液中に含まれる細胞である「赤血球」が、ある一定の条件を満たすと破壊されてしまい、貧血を起こしてしまう先天的疾患の1つです。
赤血球は血液中に含まれる重要な細胞で、主に酸素を運ぶ役割を持っています。その赤血球には「グルコース6リン酸脱水素酵素」と呼ばれる酵素が欠かせません。この酵素のことを略して「G6PD」と呼びます。
G6PD欠損症の方は、生まれつきこの酵素が少ない、または機能が不十分であるため、赤血球が体内で破壊されて貧血が起こりやすくなっています。
体内の赤血球の寿命は本来、約120日ほどですが、G6PD欠損症を引き起こすと早期に赤血球が破壊されてしまい、新しい赤血球の生成が追いつかなくなってしまいます。赤血球が少なくなると「貧血」となり、身体に様々な不調をきたしてしまうのです。

G6PD欠損症の症状は?

普段は無自覚・無症状であることが多いのですが、薬剤や感染症、手術、ソラマメの摂取をきっかけにして急激に「溶血性貧血」が起こります。
溶血性貧血が起きると、めまいや立ちくらみ、動悸、息切れ、疲れやすさ、倦怠感などの貧血症状が出ます。重症の場合には輸血も必要になるほど深刻な症状になることもあります。
特にG6PD欠損症の方が高濃度ビタミンC点滴を行うと高確率で溶血性貧血が起こるため、必ず点滴前にG6PD欠損症ではないかどうかを確認し、安全に点滴できるかどうかを判断しなくてはなりません。

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G6PD欠損症の治療法は?

一般的には軽症であることがほとんどで、治療を行うことはありません。ただし、1度溶血性貧血を発症してしまうと、原因となる薬剤の中止や輸血を行う必要があります。
また、G6PD欠損症の方は高濃度ビタミンC点滴療法を受けられません。別の治療法を選択する必要があります。詳しい内容は主治医にご確認下さい。

IVC分析センターが行っている「G6PD検査」について

ここまで、G6PD欠損症について、どのような疾患でどのような症状なのか、治療法はあるのかをご紹介いたしました。ここからは、弊社IVC分析センターが行っている「G6PD検査」について詳しくご紹介いたします。

検査方法は?

弊社IVC分析センターでは「G6PD検査キット」と呼ばれるキットで少量の血液を採取し、血液中に含まれるG6PDの数値を調べることで、G6PD欠損症かどうかの判断を行います。当センターでは、必ず検査結果を数値でお伝えしています。
正常値は5.2~11.5IU/g Hbです。2.0IU/g Hb以下の場合はG6PD欠損症の可能性有りと判断できます。

当センターでは「簡易検査」は行っていません

G6PDを調べる検査機関の中には、+と-だけで判断するような簡易的な検査を行っているところもあるようですが、そのような曖昧な検査方法では高濃度ビタミンC点滴療法を行う上で安全かどうか確認することはできません。
また、当センターでは必ず検査専門医が診断し、公文書化を行った後ホームページやファクスで検査結果の報告と通知を行います。これによって初めて安全性が証明されたことになり「検査の効力が発揮される」ことになります。
安価な簡易検査で調べてしまうことがないよう、十分にご注意下さい。

まとめ:先天性で無症状・無自覚のG6PD欠損症には検査が不可欠です

G6PD欠損症は先天性の疾患でありながら無症状・無自覚なのが大きな特徴です。しかし、高濃度ビタミンC点滴療法を行う際には、必ず検査を受け、G6PD欠損症ではないことを確認する必要があります。
これを怠ってしまうと、深刻な溶血性貧血を引き起こし、最悪の場合は命に関わることにもなります。
株式会社リバースIVC分析センターでは、「G6PD活性定量検査キット」と呼ばれる検査キットを点滴療法研究会と共同開発し、多くの医療機関に提供しています。
2021年現在、G6PD検査においては日本で最も豊富な統計データを持ち、高い精度を有する検査会社です。
大学研究施設からの検査委託も受けていますので、安心してお任せ下さい。
G6PD検査のことについては、ぜひ株式会社リバースIVC分析センターにご相談、ご依頼下さい。

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